舞鶴市「視覚相談会」参加報告


◆舞鶴市で『視覚相談会』が開催、あい丹後も参加しました!

 京都府家庭支援総合センター主催の「視覚相談会」が8月18日(月)に舞鶴市の西駅交流センターで開催され、地元舞鶴市のほか、福知山市、綾部市、京丹後市、宮津市の各地から、子どもと保護者の方なども含めて多くの方が来場されました。
 さらに、京都市、亀岡市、宝塚市などからも相談やサポート、機器類の販売をされている方々も参加され、参加者が総勢約70人に及びました。

 「視覚相談会」は、京都府下で、毎年度6回(北部地域で2回)開催されています。「文字が見えにくい」「明るい場所では、まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」「見えなくなってきて今後の生活が不安」など、人生の途中でこのような状態になってくると、勉学や仕事、そして趣味など「見る」ことを必要とする日常に不自由さや困難さが増してきます。このような時に体験や相談などができる場所です。先天的に「見えない」という方もおられます。

 相談会当日は、京都ライトハウスや視覚に関する機器類販売企業、関西盲導犬協会、府立盲学校、京都府視覚障害者協会、あい丹後などの関係事業所、さらには、地元舞鶴市の障害福祉担当部署や社会福祉協議会の職員の皆さんのご協力がありました。
 舞鶴市では、3年ぶりの開催で、最新の機器類や盲導犬の体験をされたり、白杖を選ぶ相談をされたりと盛会で、また、別室での個別相談もありました。


 午後の『私が選んだ仕事』と題した吉田あゆ美さんの講演は、多くの方が聞かれました。
 吉田あゆ美さんは、現在、「光覚弁(こうかくべん)」という「光の有無を識別できる程度の視力レベル」ですが、京都ライトハウスの職員として、館内の見学案内や日常生活用具の担当として、分かりやすく丁寧な応対をされています。

 吉田さんは、京都府立盲学校の小中高で学び、京都光華女子大学英語英米学科を卒業する間近の就職活動(就活)中に、企業の担当者から「視覚障がい者は、何もできない」と言われたのが”最大のショック”だったと振り返られました。そこで持ち前の負けず嫌いの性格から「視覚障がい者だって、仕事を探しているんだ !」との思いで就活されたそうです。
 「実は、選んだのではなく、人とのご縁と幸運があって、今のやりがいがある仕事に就いている」と話され、最後に、「視覚に障がいがある方からも、声を掛けることが大事です。誰か分からなくても、世間話からでも」と呼び掛けられました。

 後日、来場された方からこんな感想をいただきました。
 「私も、吉田さんと同じ網膜色素変性症で、これからの生活がとても不安でした。でも、お話しを聞いて勇気が出ました。」  


                         
 北部地域での次の開催は、10月27日(月)に伊根町で予定されています。数年に一度の開催です。関心がある方は、ぜひご来場ください。



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